ソフト闇金ピカソの真実-サイトが消えない“危険な理由”
摘発されたのに営業継続?違法サイトの裏側を暴く
「ソフト闇金ピカソ」という名称で運営されているサイト(https://ipolicynetworks.com/)は現在もネット上に存在している。
だがこの業者、実は2022年に埼玉県警によって摘発されている。
出資法違反容疑で男5人が逮捕され、明確な違法業者と報じられた。
にもかかわらず、2025年になってもサイトは消されておらず、検索にもヒットする。
一体なぜこのような事態が起きているのか。
その答えにはソフト闇金特有の匿名性とITリテラシーの高さが関係している。
逮捕されたのに生き残る“裏技”とは
ソフト闇金ピカソのような業者は表向きの運営者が摘発されても、裏で別の人物が簡単に引き継げる。
ドメインの所有者を変える、サーバーを海外に逃がす、デザインを一部変える。
これらの手段を使えば、同じURLでも“別人の運営”として稼働し続けられる。
実際、ピカソのサイトには運営者情報が一切掲載されておらず、貸金業登録番号もない。
つまり最初から“摘発される前提”で作られていると見ていい。
警察も手が出しにくい、ネットの抜け道
警察が業者を逮捕しても、サーバーが国外にあればサイトそのものを強制的に閉鎖することは難しい。
ましてやドメイン名が他人名義で登録されていれば、責任の所在もあやふやになる。
違法サイトであることが明白でも、技術的に削除できないというのが現実だ。
しかもソフト闇金の運営者はそうした“逃げ道”を熟知している。
無登録営業、出資法違反-それでも営業する闇
そもそもピカソは貸金業登録をしておらず、年20%を超える利息で貸し付けを行っていた。
これは完全に違法な「出資法違反」行為だ。
にもかかわらず、ホームページでは「即日融資」「ブラックOK」「女性も安心」といった甘い言葉が並ぶ。
摘発後もページ内容を変えずにそのまま放置されているのは営業目的で再開している疑いを否定できない。
“ソフト”の名に騙されるな
ソフト闇金という名前はあたかも優しい金融サービスを装っているように見える。
しかし実態は普通の闇金と変わらず、高金利と強引な取り立てが待ち構えている。
違法性をごまかすための“ソフト”であり、騙しの常套句に過ぎない。
次章ではピカソの金利や条件、実際に利用した場合のリスクについて詳しく見ていく。
異常な金利と謎の条件-ソフト闇金ピカソの実態に迫る
表向きは“優良風”な条件表示
ピカソの公式サイトには「誰でも借りられる」「24時間対応」「即日融資OK」といった甘い言葉が並んでいる。
「ブラックOK」「他社で断られた方歓迎」「職業不問」など、借りる側の不安をすべて打ち消すような謳い文句が並ぶ。
しかしこの文面には一切、貸金業登録番号や会社名、責任者の情報は記載されていない。
つまり法的な信用はゼロのまま、希望だけを煽っているという構造だ。
実際の金利は年利換算で数百%超え
ソフト闇金業者に共通する特徴として「日割り利息」「週利制」「1週間で2割返済」などの仕組みがある。
たとえば3万円を借りて、1週間後に3万6千円を返済させられるようなケースもある。
これを年利に換算すると400%を超える計算になり、完全に出資法違反である。
公式サイトには金利について一切記述されていないが、利用者の証言などから推定される実態は明らかに違法水準だ。
返済は銀行口座ではなく「手渡し」や「アプリ送金」
ピカソのような業者では銀行送金ではなく「コンビニ送金」や「アプリ決済(PayPay・LINE Pay)」を要求される場合がある。
これは足がつきにくく、金融庁や警察による追跡を避けるための手法だ。
また、一度でも借りると連絡先がデータベースに登録され、他の闇金からの勧誘が届くケースも報告されている。
返済が遅れたときの“豹変”
最初は丁寧で優しい口調でも、期日に1日でも遅れると態度は一変する。
「お前の職場に電話する」「親兄弟に連絡する」といった脅し文句が日常的に使われる。
実際に職場や実家に取り立ての連絡があったという被害報告も存在する。
ソフト闇金とは名ばかりで、闇金としての暴力性を隠しているだけの存在である。
次はこうしたピカソのようなソフト闇金と正規の消費者金融との違いについて徹底的に比較していく。
ソフト闇金と正規金融業者は何が違うのか“合法”との決定的な差
登録の有無で見分けろ
ソフト闇金ピカソのような業者は金融庁に登録された「貸金業者」ではない。
そのため利息制限法も貸金業法も一切守る義務がなく、好き放題に金利を設定できてしまう。
一方でプロミスやアイフルなどの正規業者は登録番号を明記しており、金融庁の検索システムで確認できる。
まずこの登録の有無が、闇金と正規金融の最も分かりやすい違いだ。
金利の差は数十倍以上
正規の金融業者は法律で定められた年20%以内の金利でしか貸付できない。
一方、ソフト闇金ピカソでは1週間で2割といった超高利が横行しており、実質年利にすると500%を超える場合もある。
これは出資法で禁じられている年109.5%をも遥かに上回る、完全な違法金利だ。
どれだけ甘い条件を提示されても、金利だけで比較すれば即座に“闇”であることがわかる。
取り立て方法の違いも致命的
正規業者は法律で取り立て方法が厳しく制限されており、暴力的な督促や深夜の電話は禁じられている。
また、職場や家族への連絡も原則として禁止だ。
だがソフト闇金はこうした制限を無視し、電話・LINE・メール・SNSなどあらゆる手段で追い込みをかけてくる。
嫌がらせの範囲は「違法」ではなく「犯罪」と呼ぶべきレベルにまで及ぶことがある。
借りたが最後、情報は流出
正規業者ではプライバシー保護が徹底されており、情報管理も厳格だ。
だがピカソのような無登録業者では個人情報が複数の闇金業者に流れる可能性が高い。
一度でも借りてしまうと、他業者から「紹介」と称した連絡が次々に届くようになる。
この時点で“詰み”と言っても過言ではない。
次は「ブラックでも借りられる」は本当なのかピカソの言葉を信じた人が陥る罠について見ていく。
「ブラックOK」は罠-ソフト闇金ピカソが狙う人たち
信用情報が傷ついた人の“最後の受け皿”を装う
ピカソのようなソフト闇金は他の金融機関で融資を断られた人に対し「ブラックでも借りられます」と呼びかけてくる。
自己破産、債務整理、長期延滞。
こうした経歴がある人にとって、藁にもすがる気持ちで飛びついてしまう甘言だ。
だが実際にはそれこそが罠の入り口となる。
ブラックリストに載っている=金融の弱者であり、反撃手段を持たない人間と見なされている。
つまりピカソは最も“搾りやすい”人間をピンポイントで狙っているのだ。
ブラックでも貸す代わりに法外な条件を要求
「信用情報は見ません」「審査なし」と言われると一見ありがたく思えるかもしれない。
だがその代償は大きい。
初回から10日で30%超の返済を要求されたり、免許証や顔写真、職場の電話番号まで提出させられるケースがある。
つまり、信用の代わりに“人質”を差し出すような形になってしまう。
しかも支払いが1日でも遅れれば、容赦なくその情報を使って脅しが始まる。
甘言に釣られて地獄を見る人たち
ネット上には「審査が早かったから助かった」「他では借りられなかったけどここはOKだった」という体験談も見かける。
しかしそれらの多くは闇金業者自身が自作自演で書き込んでいることがある。
本物の利用者は返済不能に陥って口を閉ざすか、泣き寝入りしている。
「ここしかない」と思った瞬間、闇金はそこを突いてくる。
どこまでも“逃げ道”を塞がれる
一度借りてしまえば、他の業者を紹介され、借金はどんどん膨れ上がる。
「紹介料を払え」「延滞利息を先に払え」と言われ、次の融資に進ませないように仕向ける。
そして気がつけば、5万円の借金が3週間で20万円に化けることもある。
ブラックリストの人間ほど、この罠から抜け出すのが難しくなる。
次章ではピカソが逮捕されたあともサイトが生き残っている理由と、その技術的な“裏技”についてさらに掘り下げていく。
なぜピカソのサイトは消えないのか-違法業者が生き延びるカラクリ
逮捕と同時にサイト閉鎖されるとは限らない
ピカソの運営実態が摘発されたのは2022年。
埼玉県警が高金利融資の疑いで複数人を逮捕したことが報道された。
だが、その後も「ipolicynetworks.com」というドメインは稼働を続けており、サイトは検索に表示されるままになっている。
これには、法律とネット技術の“ねじれ”が関係している。
ドメインの所有者と逮捕者が別人
逮捕された運営者は実質的な責任者であっても、ドメインの名義は他人だったり、法人や架空人物で登録されている場合がある。
そのため、警察が容疑者を逮捕しても「ドメイン停止」を即座に行うことはできない。
サーバーが海外にある場合は国際的な手続きを経る必要もあり、数ヶ月〜数年かかるケースもある。
その間に、別の人物が再び運営を引き継いでいる可能性すらある。
技術的に“幽霊サイト”化する闇金の実態
ピカソのようなサイトは一見して更新されていないように見える。
だがリンク先の問い合わせフォームは生きており、LINEやSMSに誘導される導線は残されたままになっている。
これは「更新の手間を省きつつ営業は続ける」という典型的な手法だ。
こうしたページはGoogleの検索アルゴリズムでも除外されにくく、被害者を生み出し続ける原因となる。
闇金専用の“復活テンプレート”も存在する
一度摘発されたサイトを、別ドメインでほぼ同じレイアウト・文言で再構築するテンプレートも出回っている。
そのためピカソが削除されたとしても、同じ業者が「ピカソ2」「モネ」「セザンヌ」など別名で復活することも珍しくない。
このように、サイトが削除されない・復活しやすい仕組みが整っているのが、ソフト闇金界隈の恐ろしい点だ。
次はこうしたソフト闇金に実際に騙された人たちの声をもとに、具体的な被害事例と対応策を紹介していく。
闇金ピカソで人生が壊れた-利用者たちのリアルな声
「たった3万円が地獄の入り口だった」
会社をクビになり、家賃の支払いが迫っていた20代男性はどうしても現金が必要だった。
銀行も消費者金融も審査に通らず、検索で見つけたのが「ソフト闇金ピカソ」だった。
即日融資・在籍確認なし・ブラックOKという言葉に縋るように申し込んだ。
LINEでのやり取りはスムーズで、本人確認も簡単。
その日のうちに3万円が指定の送金アプリに振り込まれた。
だが1週間後「3万8000円を今日中に返せ」と連絡が入る。
支払いが間に合わなかった翌日、職場に無言電話が複数回、SNSには家族写真付きで「返せよ」と書かれたDMが届いた。
「主婦でも安心」は嘘だった
子育て中の専業主婦が、生活費の不足からピカソに申し込んだケースもある。
「女性でも安心」「おまとめ可能」「秘密厳守」という言葉を信じて申し込んだが、翌日から毎日のようにLINEでの催促が届いた。
1日遅れた時点で、保育園に電話がかかってきた。
「子どもの安全が心配なら早く払え」と脅され、恐怖で眠れなくなったという。
弁護士に相談して初めて、それが完全な違法行為であると知った。
紹介業者の連鎖で借金が倍増
ピカソで借金した人の多くが、同時に「紹介しますよ」というLINEを受け取っている。
紹介された先は別名のソフト闇金で、さらに高い金利を提示してくる。
最初は3万円だった借金が、紹介を繰り返すうちに6社にまで膨れ上がった。
金利も支払日もバラバラで、完済の目処は完全に立たない。
こうした多重債務状態はソフト闇金業界にとって「最も美味しいカモ」を生み出すシステムとなっている。
被害に遭ったらすぐやるべきこと
もしソフト闇金ピカソから借金してしまった場合、まずやるべきは「返さない勇気」だ。
違法金利の返済義務は法的に無効であり、支払いを止めることができる。
ただし、自分で対応すると嫌がらせが続く可能性があるため、弁護士・司法書士にすぐ相談するのが鉄則だ。
「闇金対応専門」の法律事務所では1万円〜3万円前後で対応してくれるところも多い。
連絡を取る前に、口座情報ややり取り履歴をスクリーンショットで残しておくことも重要だ。
次章ではピカソのようなソフト闇金に“絶対に手を出してはいけない”根本的な理由をまとめていく。
ソフト闇金は絶対に使うな-ピカソが示す5つの致命的リスク
① 金利が異常すぎる
ピカソをはじめとするソフト闇金の利率は1週間で20〜40%という水準が当たり前。
これは年利換算で1000%を超える違法レベルであり、どれほど短期間でも正当化できるものではない。
少額だからと軽く考えると、数週間後には何倍もの返済地獄に引きずり込まれる。
② 合法を装った違法業者
「ソフト」と名乗ることで、あたかも優しい金融のように見せかけているが、実態は明らかに無登録の違法営業。
貸金業登録番号なし、運営者の情報なし、連絡手段はLINEのみ。
こうした特徴を持つサイトはすべて闇金と断言して差し支えない。
③ 取り立ての実態は犯罪レベル
支払いが遅れた瞬間に豹変し、深夜早朝の連絡、職場・実家への嫌がらせ、SNSでの脅迫などが始まる。
一見“ソフト”に見える手口も、蓋を開ければ完全な犯罪行為。
実際に家族関係が崩壊した、仕事を失ったという報告もある。
④ 情報が売買される危険性
一度申し込めば、免許証、口座番号、職場の連絡先などがすべて闇金の手に渡る。
それらの情報は別の業者に売られ、次々に新たな勧誘が届くようになる。
これは合法な貸金業では絶対に起こりえない事態だ。
⑤ 借りるほど社会的に“終わっていく”
ソフト闇金の融資は家族、仕事、信用、すべてを破壊していく。
返済しても履歴は残らず、信用情報も回復しない。
むしろ利用歴があることで、今後正規の金融審査に通りにくくなる可能性もある。
人生を立て直したいと願う人ほど、ソフト闇金だけは絶対に選んではいけない。
最後にソフト闇金に手を出してしまった人に向けて、現実的な対処方法と相談先を紹介する。
もう関わってしまった人へ-今すぐ取るべき対応と相談先
まずやるべきことは“返さない決断”
ピカソのようなソフト闇金に対してはどれだけ借りていても返済の義務はない。
違法金利の借金は民法上の“無効”とされており、返すことでむしろ支配関係を強化されてしまう。
まずやるべきは「もう支払わない」と決めること。
そしてその決断を、法の後ろ盾を得て実行に移す必要がある。
証拠をすべて保存する
LINEのやり取り、振込記録、相手の電話番号、メールのスクリーンショットなどをすべて保存しておこう。
これらは弁護士や司法書士に相談する際に必須となる。
また、警察に被害届を出す場合にも重要な証拠となる。
専門家に相談する
闇金対応に慣れた法律事務所や司法書士法人に連絡すれば、多くの場合すぐに取立てを止めてもらえる。
相場は1件につき1〜3万円前後で、最短即日での対応も可能。
特に「闇金対応専門」や「全国対応」と明記された事務所を選ぶのがポイント。
無料相談窓口も活用しよう
費用を払うのが難しい場合は以下の公的機関で無料相談が可能だ。
- 法テラス(日本司法支援センター)
- 各都道府県の消費生活センター
- 警察(生活安全課)
特に法テラスは収入条件を満たせば費用立替制度を利用できることもある。
迷ったらまず電話してみるだけでもいい。
今すぐ手を引く勇気が未来を守る
闇金は放っておいて自然に消えることはない。
逃げれば逃げるほど相手はつけ込んでくる。
だからこそ、早い段階で手を引く覚悟が必要だ。
ピカソのような業者に関わってしまっても、人生を取り戻す道は必ずある。
もう関わってしまったあなたにこそ、勇気を持って一歩踏み出してほしい。
ソフト闇金ピカソの融資条件
融資対象 | ブラックOK、他社借入中でも可 |
融資金額 | 初回20万円まで |
給料日返済プラン | 利息10% 更新手数料3,000円 |
二ヶ月返済プラン | 利息20% |
ボーナス一括返済 | 利息30% 最長六ヶ月 更新手数料3,000円 |
月々分割返済 | 利息20% 最長24回 |
審査 | 本人確認のみ、信用情報は不問 |
在籍確認 | なし(ただし職場情報は提出必須) |
返済方法 | LINE連絡後、送金アプリまたはコンビニ払い |
公式サイト | https://ipolicynetworks.com/ |
他ソフト闇金との比較
業者名 | 金利 | 対応 | 特徴 |
---|---|---|---|
ピカソ | 20%~30% | LINE・SMS | サイト残存中、摘発歴あり |
バズ | 10日20% 14日30% | SMS中心 | 2024年開設、無登録営業 |
ライフライン | 不明(非公開) | メール・LINE | 新設サイト、詳細不明 |
相談窓口
名称 | 内容 | 連絡先 |
---|---|---|
法テラス | 無料の法律相談。闇金対応経験あり。 | 0570-078374 |
全国消費生活センター | 闇金トラブル全般に対応可能。 | 188(局番なし) |
警察(生活安全課) | 違法業者への通報窓口。 | 最寄りの警察署 |
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